豊原備忘録

意味わからん学生が書き物します

サイバ東京,自警団

俺は今誰かに追われている
逃げなければ。。。ああ、トー横のクソガキに捕まった。こいつらはめんどくさいんだ、歌舞伎町のイかれた警察も相手しない。だから俺たちみたいな自警団がこいつらをしばいている。それは聞いてたのが10年前までで最近はガキどもは地下のアダチとかいうところで売り捌かれるジャンク銃を改造しているらしい。粗悪だが1発当たれば必死の火力だ、なんとしても爆風に巻き込まれてはいけない。
「おい、さっさと歩けよ」
渋々従う。多分アダチにあるアジトに連れていかれると思う。何をされるのかは予想がつくが想像できない。今俺は非武装であることを忘れてトー横に来てしまった。ここはジャンキーキッズの集まりだ。連れていかれる最中改造AKとか撤退した自衛隊から鹵獲した89式とか装甲車を見た。裏社会でのさばってきた奴らでも質の良い小銃を使い、手探りで訓練をしている。かつ大体は中高生でそこら辺の大人よりもこの「サイバ東京」、中でもトー横とか歌舞伎町の地理には詳しい。圧倒的な武がある。

知らないうちにアジトに連れていかれているようで、そこで目が覚めた。管理が甘すぎるのか牢に小銃があったが,弾倉はない。アイスマウンテンオブヤマト出身の俺はこういう時のための脱出訓練を受けていなかった。変な田舎で育ちろくな設備がないところに拾われて自警団訓練を受けたから、一撃特攻ばかりの想定だった。当時は教育なんてなかったからいずれは死ぬもんだと思っていた。しかし今それが怖い。

仲間から連絡が入った.「Die or Kill」ただ一言だった.orとか言っているが殺して死ねということだ.そんなことはどうでもいい.俺はまだトーヨコのクソガキどもどころかサイバ東京の人間ですら吸ったことがない良質な大麻ジャックをキメていない.アスベストでできた壁はもろく,息を止めながら少しずつ破壊する.体内時計だけは正しかったのか外から光差す.眩しい,ガキどもはこの時間寝てるか気絶しているかで,俺らと違い太陽を知らない.

無線で連絡したのち団員の宇沢がやってきた.アホだが生粋のショットガンとクレイモアの使い手だ.さっさとそこら辺に落ちてる鹵獲銃でも拾ってKBH(関西のブラックホール)に帰るぞ,と言った.「移動はどうするんだ,この頃アルミの値段が上がって新幹線の車両を爆破テロかハイジャックでもして売りさばくのが増えて毎日見合わせだぞ」と返した.すると「あいつらは5Gと電磁波に弱いんだ.俺らもアルミホイルを巻いておけば安全だし自警団連合が秘密裏に通してるリニアも使える.」

そういったこんなでリニアに乗ってKBHに向かう.あいにく鹵獲銃は持ち込めないようだから分解して使える部品だけ取っておいた.最近東京周辺の原発が狙われて電力供給も全く追いついていない.首相の岸野は無能だから解決にこぎつけようともしない.ただこれに関しては無能であってもそうでなくても関係ない.第一放射能ですでにあふれる東京湾に船なんか出せないからだ.

KBHに着くときれいな空気を肺一杯に吸う.自警団駐屯地は駅のすぐそこだから,歩いていく.